【女性服飾】(20200729画像差し替え)室町と江戸の似て非なる着物たち
着物、ドレス、女性服飾氏がだいすっきな琴沢です。
大河ドラマや歴史漫画、映画などでも室町~桃山、戦国の着物は現代の着物の帯を細くしただけのように着ていますが
当時の絵や、復元・受け継がれた着物たちを見ると形が随分違うようなんですよね…
まず、「小袖」は身幅がとても広い…!
・身八つ口は無い(でも、戦国時代後半から遊女たちの間で着られていたとか)
・振りも若くても短い
現代の着物は幅が狭く、着付けの好みからもタイトにシワなく着ますが
当時はワードローブの中に着物しか無かったわけですから様々に着付けていたようで…。
(この絵、めっちゃかわいい…ネットからの転載です)
おはしょりも今みたいにぴしっとせず、あくまでも「ちょっとからげましたよ」風。
しかし裾引き、あんまり見ませんよね…芸者、芸舞妓くらいですね…
個人的に着物は裾引き姿が一番美しいし、本来それが正式な着方なんだから
有名人や令夫人がパーティーや式典に出るときは裾引きにしたらいいのに…って思います。
トレーンの長いイブニングドレスたちの中におはしょり四角いシルエット着物は…なんか負けてるような…(´・ω・`)
戦国時代に限らず、歴史ドラマ映画では柄は当時のものを参考にしてても
着付けは現代風なので隙の無い、ちょっとコスプレっぽくなってるような…
身幅も反物の関係なのか江戸以降の反物で小袖を作っているような。
たぶん着付け師さんたちは現代の礼装系着物しかやらないし
視聴者にも好まれない…とか…?
そんな中でタイムスクープハンターや、JIN(漫画)なんかは昔のリアルな雰囲気があって かわいかった…(語彙力)
私もやっぱり江戸以降のお着物が好き…。
特に玄人さんの…
新潟古町の芸者さんの写真を見たんですがかわいいのなんの…!!
八掛に同じ柄を配し、見せるの、優美…!
(今は舞妓さんくらい…?振り袖の多くが色八掛…)
日本の着物は桃山以降は貴族、武家階級からの流行よりも
こういった玄人さん 芸者、遊女たちから流行っていたのでどこか粋です。
お太鼓結び、江戸褄「留め袖の原型の柄つけ」(反対に島原褄?なる江戸褄のように裾全体に絵羽ではなく褄ひとつひとつに柄を配したものもあったとか)
などなど…今は皇族方もお太鼓結びですから、日本文化は寛容です。
女官さんの本で所謂「着物」「小袖」は【日本服】と呼んでたとのことなので、昔は十二単、うちき、洋服が宮中の服装だったのですかね…🤔